2012年8月に新潟県で開かれた拉致被害者の救出を求める県民大集会で思いを語る曽我ひとみさん

 北朝鮮による拉致被害者で新潟県佐渡市に住む曽我ひとみさん(55)は17日、夫ジェンキンスさん(74)と2人の娘が来日して18日で10年になるのを機に「落ち着いて生活できるようになった」などとする談話を発表した。

 「それぞれが勤め始めたころは、佐渡での生活に不便を感じていましたが、ここ4~5年は落ち着いた状態で生活できるようになりました」と近況に触れた上、「たくさんの人の支えがありました。今後とも温かく見守っていただけたら幸いです」とつづっている。

 拉致被害者の再調査にも言及。「進展していると分かり、期待が大半を占めるようになりました」と記し、「母を含む拉致被害者全員と、特定失踪者の帰国を実現させてほしい」と、母ミヨシさん(行方不明時46歳)との再会を願った。

 市などによると、曽我さんは養護老人ホームの介護職員、ジェンキンスさんは観光施設の販売員、長女美花さん(31)は保育士、次女ブリンダさん(28)は酒造会社の販売員として働いている。【真野敏幸】