トランプ米大統領との共同記者発表で北朝鮮のミサイル発射を非難する安倍首相=米フロリダ州パームビーチで2017年2月11日、AP

 北朝鮮は12日午前7時55分ごろ、北朝鮮西部の平安北道(ピョンアンプクド)亀城(クソン)付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。米南部フロリダ州に滞在中の安倍晋三首相は11日夜(日本時間12日午後)、トランプ大統領と共同で声明を発表。「ミサイル発射は断じて容認できない」として、国連安全保障理事会決議を順守するよう求めた。

 北朝鮮のミサイル発射は昨年10月20日以来。国連安保理は日本、米国、韓国の要請を受け、13日午後(日本時間14日午前)に緊急会合を開く調整に入った。

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は13日朝、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の立ち会いのもとで12日に新型の中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2」の試験発射に成功したと報じた。

 10日(日本時間11日)の日米首脳会談後に発表された共同声明は、北朝鮮に対し「核・弾道ミサイル計画を放棄し、さらなる挑発行動を行わないよう強く求める」と明記した。菅義偉官房長官は12日の記者会見で「日米首脳会談の直後に発射し、わが国や地域に対する明らかな挑発行為だ」と非難し、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議したことを明らかにした。韓国軍は「トランプ政権の北朝鮮に対する強い姿勢に対抗しようという狙いがある」と分析している。

 首相は(1)情報の収集、分析と国民への迅速、的確な情報提供(2)航空機や船舶などの安全確認の徹底(3)不測の事態に備えた万全の態勢--を政府に指示した。外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は同日、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の米国、韓国の首席代表と個別に電話協議した。