三笠宮ご夫妻、皇太子ご夫妻が見守る中、参列する喪主代理の彬子さま=東京都文京区の豊島岡墓地で2014年6月17日午前10時、小関勉撮影
昭和天皇の弟である三笠宮さま(98)の次男で8日に66歳で亡くなられた桂宮さまの本葬「斂葬(れんそう)の儀」が17日、東京都文京区の豊島岡墓地でしめやかに営まれた。中心行事の「葬場(そうじょう)の儀」には皇太子ご夫妻ら皇族方のほか、三権の長やゆかりの人ら約560人が参列した。慣例で参列しなかった天皇、皇后両陛下のお使いに続き、桂宮さまのめいで喪主代理を務める彬子(あきこ)さま(32)が霊前に玉串をささげて拝礼し、最後のお別れをした。
午前9時ごろ、柩(ひつぎ)を乗せた霊車は赤坂東邸(港区)を出発し、皇居前などを通って墓地に到着した。荘厳な調べの「道楽(みちがく)」(雅楽の葬送行進曲)が流れる中、柩はテント内で待つ参列者の間をゆっくりと通って葬場に設けられた「喪輿(そうよ)」(みこし)に移された。