羽田空港の貴賓室から車に乗り込まれる天皇、皇后両陛下=8日午前、羽田空港 大山文兄撮影(写真:産経新聞)

 天皇、皇后両陛下は8日午前、戦後70年の節目に戦没者を慰霊するため、羽田空港発の民間チャーター機でパラオ共和国に向けて出発された。慰霊目的での海外ご訪問は、平成17年6月の米自治領サイパン島以来で10年ぶり2度目。

 天皇陛下は羽田空港で見送った安倍晋三首相らに、9日に訪問する同国ペリリュー島で日本軍約1万人、米軍約1700人が犠牲になったことに触れ、「このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います」と述べられた。

 8日夕にパラオ本島の空港に到着し、空港内でパラオのレメンゲサウ大統領とご会見。その後、パラオと同じ日本の委任統治領として戦禍に遭ったミクロネシア連邦とマーシャル諸島共和国の両大統領と懇談し、晩(ばん)餐(さん)会でも同席される。

 9日には、宿泊先の海上保安庁の巡視船からヘリコプターでペリリュー島にご移動。島南端に日本政府が建立した「西太平洋戦没者の碑」と近くにある米軍の慰霊碑に供花し、追悼の祈りをささげられる。