千年希望の丘の慰霊碑に花を供える両陛下=13日午後1時55分ごろ、岩沼市
天皇、皇后両陛下は13日、仙台市で14日開幕する第3回国連防災世界会議の開会式臨席と東日本大震災被災地視察のため、宮城県入りされた。震災後、両陛下が来県するのは2011年4月、12年5月、14年7月に続き4回目。
両陛下は同日午後、特別機で仙台空港に到着。冷たい雨が降る中、津波よけの機能を持つ岩沼市の「千年希望の丘」を訪問し、慰霊碑に白菊の花束を供えた。
千年希望の丘について菊地啓夫岩沼市長から説明を受けると、両陛下は「鎮魂の思いが込められていますね」と話した。車窓から周辺を視察した天皇陛下は地盤沈下の程度や、植樹された木の種類などを尋ねた。
両陛下は14日、午前に防災会議の開会式に出席し、午後は東松島市のイチゴ栽培農家を視察。15日午前に石巻市のかまぼこ工場を訪問し、午後に専用列車で皇居に戻る。