対馬丸の犠牲者を追悼する小桜の塔を訪れ、供花する天皇、皇后両陛下=那覇市で2014年6月27日午前10時19分、長谷川直亮撮影

 天皇、皇后両陛下は27日午前、戦時中の1944年8月22日に米潜水艦の魚雷に撃沈された学童疎開船「対馬(つしま)丸」の犠牲者を慰霊するため、那覇市の対馬丸記念館を初めて訪れ、遺族や生存者と懇談した。

 今年は学童約780人を含む1500人近くが犠牲になった「対馬丸の悲劇」から70年にあたり、両陛下の強い意向で訪問が実現した。訪問に先立ち、両陛下は対馬丸の学童を含め、戦争で犠牲になった子どもたちを慰霊する「小桜の塔」を訪れ、白菊を手向けて拝礼した。

 同記念館では、当時4歳で漂流後に助かった高良(たから)政勝・対馬丸記念会理事長が館内を案内。両陛下は、那覇港から出航した対馬丸が鹿児島・悪石島(あくせきじま)近海で撃沈されるまでの航路図の説明を受けた。また、犠牲になった子どもたちの疎開先へ別の船で届いたランドセル、筆箱、衣類などに見入った。【真鍋光之】