パラオから引き揚げてきた人々が開拓した北原尾地区を訪れ、入植当時の写真パネルを見学される天皇、皇后両陛下=17日午後、宮城県蔵王町(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は17日午後、私的な旅行として宮城県蔵王町を訪れ、戦時中に日本の統治下にあったパラオで暮らし、終戦を機に引き揚げてきた人々が開拓した集落を見学された。両陛下は70~80代の住民3人と懇談し、「大変でしたね」などと声を掛け、戦中、戦後と数十年にわたり続いた苦労をしのんだ。

 両陛下が訪問したのは、入植した住民の「パラオを忘れない」との思いから「北原尾」と名付けられた集落。天皇陛下は「大変な日々をお過ごしになったのですね」と語り掛けたほか、粗末な家の写真を見た際には「(窓に)ガラスもなくて寒かったでしょう」と当時の苦境をおもんぱかった。