紀伊半島豪雨の被災者と懇談する天皇、皇后両陛下=奈良県明日香村で2014年11月15日午後、貝塚太一撮影  天皇、皇后両陛下は15日、新幹線と近鉄を乗り継いで奈良県入りし、2011年9月の紀伊半島豪雨の被災者ら9人と懇談された。この水害では山の深い地層が崩れ落ちる「深層崩壊」が発生、和歌山、奈良、三重3県で88人が死亡・行方不明となっており、両陛下は以前から訪問を願っていたという。  県立万葉文化館(明日香村)での懇談の席で天皇陛下は、母親を亡くした奈良県十津川(とつかわ)村の市原光留さん(63)にいたわりの言葉をかけ、同村の乾正清さん(81)が説明した際には、皇后さまが「おつらい経験をされましたね。以前は深層崩壊という言葉は存じませんでした。怖いことですね」と語り、お二人で熱心に一人一人の話に耳を傾けていた。  懇談の最後に陛下は「お話を伺って、本当に大変だったということをつくづく思いました。厳しい時を過ごされたことを、深くお察ししています。今度の経験が、十分に地域の人に生かされるよう願ってやみません」と述べた。