リンゴ園を訪問した天皇、皇后両陛下=青森県黒石市で2014年9月25日午後2時14分、徳野仁子撮影

 喜びや驚きを与えられ、自分のものの感じ方や考え方に、何らかの影響を与えてきたもの--。皇后さまは傘寿(さんじゅ)となる20日の誕生日に合わせて宮内記者会の質問に文書で回答し、多忙な公務の合間に親しんできた芸術や文化という存在について、そうつづった。

 皇后さまは、絵本の文章を書いたり、ピアノを弾いて他の奏者と共演するなど多彩な活動で知られる。詩の翻訳にも取り組み、まど・みちおさんが国際アンデルセン賞を受賞した絵本「どうぶつたち」(THEANIMALS)は皇后さまが詩を英訳した。

 こうした活動の原点について「両親が自分たちの暮らしの許す範囲で芸術に親しみ、それを楽しんでいる姿を見、私も少しずつ文学や芸術に触れたいという気持ちになった」と記した。親に連れられて行った東京・日比谷公会堂の音楽会や父の書斎にあった本などが関心の出発点になったという。