ペリリュー島から生還した(左から)土田喜代一さん、永井敬司さんと懇談される天皇、皇后両陛下=皇居・御所で2015年3月22日午前(宮内庁提供)

 天皇、皇后両陛下は22日、太平洋戦争の激戦地だったパラオ共和国のペリリュー島から生還した元日本兵の土田喜代一(きよかず)さん(95)=福岡県在住=と永井敬司さん(93)=茨城県在住=の2人と皇居・御所で懇談された。4月に戦没者慰霊で同島を訪れる両陛下が2人を招いた。

 パラオでは約1万6000人の日本人が戦死。このうちペリリュー島では約1万人が亡くなった。戦後、洞窟内に身を潜めるなどして生き延びた34人が帰国したが、現在生存しているのは土田さんと永井さんを含めて4人しかいない。

 宮内庁によると、懇談は45分程度で、天皇陛下は風邪の症状があるため早めに退室したという。懇談後に取材に応じた2人によると、天皇陛下は「長いこと大変にご苦労さまでした」と気遣い、皇后さまは「ペリリュー島の戦いは大変でしたね」と話し、帰国後の生活などについて質問があったという。