皇居・宮殿のベランダから庭を眺められる天皇、皇后両陛下(11月14日)=宮内庁提供

 天皇陛下は23日、80歳(傘寿(さんじゅ))を迎えられた。

 これに先立ち、皇居・宮殿で記者会見し、80年を振り返り最も印象に残っていることとして「先の戦争」を挙げられた。天皇という立場について「孤独とも思えるもの」と自ら明かしつつ、「結婚により、皇后が寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています」と述べられた。

 陛下は、即位10年の記者会見で、「私は戦争のない時を知らないで育ちました」と話されている。3歳だった1937年7月に盧溝橋事件が起き、終戦は11歳の時だった。

 今回の会見で陛下は、昭和戦争で310万人の日本人が犠牲になったことに改めて触れ、「夢を持って生きていた多くの人々が若くして命を失ったことを思うと本当に痛ましい限りです」と述べられた。戦後、平和と民主主義を守るべき大切なものとして憲法を作り、荒廃した国土の復興に尽くした人々に「深い感謝の気持ち」を示された。