晩さん会でパラオの伝統的なダンスを鑑賞される天皇、皇后両陛下=8日午後、パラオ・コロール島(代表撮影)

 【コロール時事】「パラオを訪問できて大変うれしい」。戦後70年の節目の年に、10年以上前から待ち望んだ訪問が実現した。終戦まで日本が約30年間統治し、太平洋戦争の激戦地となったパラオを8日、天皇、皇后両陛下が訪問された。「世界一の親日国」ともいわれる同国に初めて降り立ち、レメンゲサウ大統領夫妻と笑顔で杯を交わした。中心地コロールの市街地は歓迎ムード一色となった。
 両陛下は午後4時前、南国の熱気に包まれたパラオ国際空港に到着。空港での歓迎式典、大統領夫妻との会見の後、皇后さまは地元の小学校に通う女の子(11)からランの花束を渡され、にっこりほほ笑んだ。
 両陛下を乗せた車は、多くの日本国旗が風にたなびく「日本パラオ友好橋」を渡り、コロール市街地へ。「ようこそパラオへ!」などと書かれた横断幕も掲げられ、沿道では大勢の地元の人々が両国国旗の小旗を振って歓迎した。
 晩さん会ではパラオの伝統的な料理が振る舞われ、両陛下は隣国のミクロネシア連邦、マーシャル諸島を含めた3カ国の大統領夫妻と笑顔で記念撮影。レメンゲサウ大統領が日本語で「乾杯」と発声し、地元の女性たちが同国の伝統的な踊りを披露すると、両陛下は笑顔で拍手を送った。