国立療養所東北新生園の霊安堂前で一礼される天皇・皇后両陛下(22日午後、宮城県登米市で)=冨田大介撮影

 天皇、皇后両陛下は22日、宮城県登米市の国立療養所東北新生園を訪れ、ハンセン病の回復者と懇談された。

 両陛下は皇太子夫妻時代の1968年以降、各地の療養所に足を運び、今回の訪問で、全国14か所の療養所全ての入所者との懇談を果たされた。

 両陛下は、同園で亡くなった人たちの遺骨が納められた霊安堂で白菊を供えた後、入所者14人と約25分間懇談された。現在の入所者は87人で、平均年齢は84・3歳。ハンセン病の後遺症や高齢化に伴う合併症がある人たちがふるさとを離れ、長期の療養生活を送っている。

 天皇陛下は「随分大変でしたでしょうね」「お大事にね」と腰をかがめ、ひざに触れたりしながら、一人ひとりに話しかけられた。皇后さまは「美智子でございますよ」と目が不自由な人の手を握られ、「長生きしたかいがありました」と答えた入所者の目には、涙が浮かんだ。