天皇家の系図(写真:産経新聞)

 ■宮内庁「憲法上、言及されぬ」

 天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁関係者に伝えられていることが13日、分かった。数年内に退位されたい意向で、政府は今後、皇室典範改正の必要性や皇位継承のあり方などについて検討を進める。

 陛下は82歳になられる。ご健康面では、平成23年に気管支肺炎のため入院、翌24年には心臓のバイパス手術を受けられた。

 陛下のご公務は、内閣総理大臣の任命、閣僚の認証といった国事行為をはじめ、毎年各地で開かれる国民体育大会などへの出席、外国の賓客接遇など多岐にわたる。近年は東日本大震災をはじめ、頻発する自然災害の被災地を精力的に訪れ、困難な状況に置かれた人々を励まされてきた。公務に加えて、11月23日の新嘗祭をはじめとする宮中祭祀(さいし)も執り行われている。

 宮内庁は天皇、皇后両陛下の負担軽減のため地方ご訪問の日程を短縮したほか、一部は皇太子ご夫妻と秋篠宮ご夫妻が引き継がれている。

 陛下は昨年12月の82歳の誕生日を前にした記者会見で、「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」と、年齢を重ねることについての考えを述べられていた。

 宮内庁の山本信一郎次長は、陛下が生前退位の意向を伝えられたことに、「そのような事実は一切ない」としたうえで「陛下は制度的なことについては憲法上の立場から話すことを控えられてきた。今後も一貫して同じご姿勢だ」と述べた。政府首脳は「ノーコメント」と述べた。