福島県を訪問し、飯舘村出身の児童らが通う仮設校舎に赴かれた天皇、皇后両陛下。校庭に多くの住民が集まった=22日午後、川俣町(小野淳一撮影)(写真:産経新聞)

 天皇、皇后両陛下は22日、福島県をご訪問。東京電力福島第1原発事故で全村避難している飯舘村で、放射線の年間積算線量が20ミリシーベルト超の恐れがある「居住制限区域」に初めて入り、村民の雇用維持などのため操業を続ける菊池製作所福島工場を視察された。

 両陛下は、約300人が避難先から1〜2時間かけて通勤する工場の現状の説明をお聞きになった。菊池功社長(70)によると、皇后さまは「村が早く元に戻るように願っています」と話されたという。

 両陛下は、工場で製造した部品を使って放射線量を計測する「ガンマカメラ」も熱心にご覧になった。これに先立ち、同村出身の小学生が避難先から通う村立小学校の合同仮設校舎(川俣町)も訪ね、菅野典雄村長らと懇談された。

 東日本大震災後、両陛下の同県ご訪問は3度目。今回は私的旅行と位置づけられているが、両陛下は同県桑折町で風評被害の説明もお聞きになる。23日に栃木県那須町の那須御用邸に移り26日まで静養される。