災害公営住宅の住民と懇談される天皇、皇后両陛下(16日午後、福島市で)=冨田大介撮影

 天皇、皇后両陛下は16日、東京電力福島第一原発事故の影響で避難生活を余儀なくされている被災者が暮らす福島市の災害公営住宅(復興住宅)を視察された。

 今年3月に完成した共同住宅で、福島県飯舘村や浪江町などの22世帯が入居している。両陛下は視察後、場所を移して入居者6人と懇談された。

 天皇陛下は飯舘村の女性(61)に「除染はだいぶ進んでますか」と語りかけ、皇后さまは同村の農業男性(79)に「早く農作業をなさりたいでしょうね」と気遣われた。陛下は全員に向かって「良い方向に向かうことを切に願っております」と話された。

 これに先立ち、両陛下は同県桑折町の桃農家を訪問。2年前、大雨で訪問中止となった農家で、両陛下の希望で改めて訪れることになった。風評被害で桃の価格が下落しているといい、両陛下は雨の中、傘を差して桃畑を歩かれた。