「比島戦没者の碑」に供花される天皇、皇后両陛下(29日午前11時55分、フィリピン・カリラヤで)=横山就平撮影

 【カリラヤ(フィリピン)=沖村豪】フィリピン訪問中の天皇、皇后両陛下は29日、先の大戦中、同国内で犠牲になった日本人を慰霊するため、ラグナ州カリラヤの「比島戦没者の碑」に供花された。

 両陛下は正午前(現地時間)、日本から訪れた遺族ら100人以上が見守る中、碑の前に立たれた。持参した白い菊の花束を手向け、深く頭を下げた後、遺族ら一人ひとりにお言葉をかけられた。

 比島戦没者の碑は、日本政府が1973年、マニラから約70キロ南の同州内に建立した。敷地の広さは3600平方メートルあり、台座の下に鉄かぶとや飯ごうなどの遺品が納められている。

 フィリピンでの日本人戦没者は、海外の地域別で最多の約51万8000人に上るとされる。両陛下は、戦後60年を迎えた2005年のサイパン、戦後70年の昨年のパラオに続き、海外激戦地での慰霊を果たされた。