「比島戦没者の碑」に供花される天皇、皇后両陛下=フィリピン・ラグナ州カリラヤで2016年1月29日午前11時55分(代表撮影)

 【カリラヤ(フィリピン)高島博之】天皇、皇后両陛下は29日、フィリピンのラグナ州カリラヤにある「比島戦没者の碑」を初めて訪れ、供花された。2005年の米自治領サイパン島、15年のパラオに続き、海外での日本人戦没者の慰霊は3回目となる。

 両陛下は、戦没者の碑に白菊の花束を供え、拝礼した。フィリピンから帰還した元日本兵や、戦没者の遺族ら約150人が現地で参列した。

 戦没者の碑は、太平洋戦争中にフィリピンで亡くなった日本人51万8000人を追悼するため、1973年に日本政府が建てた。マニラから南東へ約70キロ離れたところにあり、車では長時間かかるため、両陛下は海上保安庁のヘリコプターで現地に向かった。皇太子ご夫妻時代にフィリピンを訪問したのは62年で、当時、この碑はなかった。

 今回のフィリピン訪問は国交正常化60周年の節目にあたり、友好親善を目的に国賓として招待された。両陛下は26日にマニラに到着。27日にはフィリピン人の慰霊のため「無名戦士の墓」に供花した。両陛下は国籍を問わず戦没者を慰霊することを希望されており、今回の訪問で、日本人とフィリピン人両方の慰霊碑への拝礼が実現した。