富山県立イタイイタイ病資料館を視察される天皇、皇后両陛下=富山市で2015年10月24日午後3時17分(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は24日、日本で最初の公害病に認定されたイタイイタイ病の歴史などを展示する富山県立イタイイタイ病資料館(富山市)を初めて訪問された。天皇陛下は鏡森定信館長に被害の実態や対策などを質問しながら見学し、資料館について「こういうのは大変大事ですね」と感想を述べた。

 資料館は2012年4月に開館し、被害者団体から寄贈された資料などを展示している。皇后さまは、認定患者200人のうち生存している5人について「痛みの中で生きておられるのですか」と気遣った。

 天皇陛下は「病気が出ていることは、かなり前から分かっていたのですか」などとイタイイタイ病の経緯について盛んに質問し、汚染された農地などの土壌復元が12年に終わったとの説明に「ずいぶん長くかかったのですね」と話した。

 また、両陛下は資料館を出発する際、見送りに出た被害者団体の代表や、来館者に被害の実態を伝えている「語り部」の患者家族らに「大変ご苦労されたのでしょうね」などと声をかけたという。

 両陛下は25日、富山県で開催される第35回全国豊かな海づくり大会の式典などに出席する。【高島博之】