モモ生産農家で説明を受けられる天皇、皇后両陛下=福島県桑折町で2015年7月16日午後1時45分、代表撮影

 天皇、皇后両陛下は16日、福島県を訪問し、東京電力福島第1原発事故で避難生活を続ける住民やモモの生産農家と面談し、暮らしぶりや苦労などを尋ねられた。

 両陛下は同日午後、東北新幹線の臨時専用列車でJR福島駅に到着し、同県桑折(こおり)町のモモ農家、南祐宏(まさひろ)さん(39)の畑を訪ねた。両陛下は2013年7月にも南さんの畑を訪ねる予定だったが、同県内で大雨被害が出て中止になった経緯があり、両陛下が改めて訪問を希望した。南さんが「原発事故で下落したモモの価格は戻っておらず、安全性とおいしさをPRしていきたい」と説明すると、天皇陛下はうなずきながら「そうですね。大変ですね」とねぎらった。

 その後、原発事故で避難した22世帯が暮らす福島市の県営北信団地を訪れ、近くの施設で住民6人から話を聞いた。皇后さまは同県飯舘村で農業をしていた男性に「いい村だったようですね。早く農作業をなさりたいでしょうね」と語りかけた。天皇陛下は最後に「大変だと思いますが、これから良い方向に向かわれることを切に願っています」と述べた。