紅葉したカスミザクラの下を散策する天皇、皇后両陛下=宮殿・御車寄で2012年11月9日、宮内庁提供

 天皇陛下は23日、79歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち記者会見し、公務について「今のところしばらくはこのままでいきたいと考えています」と述べた。2月に心臓の冠動脈バイパス手術を受け、来年80歳となることから負担軽減が必要との声が出ていたが、「象徴天皇」としての務めなどを自ら語り、現行通り続ける考えを示した。

 昨年は気管支肺炎で入院するなどしたため文書で感想を示しており、会見は2年ぶり。昨年11月には秋篠宮さまが「公務の定年制」の必要性に言及し、負担軽減が宮内庁の検討課題になってきた。

 会見で陛下は、東日本大震災被災地への思いや1年の出来事に触れると共に、体調管理のため散歩や運動を続けていることを明かした。その上で「天皇の務めには日本国憲法によって定められた国事行為のほかに、象徴という立場から見て公的に関わることがふさわしいと考えられる象徴的な行為という務めがあると考えられます」と説明。公的行事の負担軽減は「公平の原則を踏まえてしなければならないので、十分に考えてしなくてはいけません」と話した。

 一方で「病気になったときには、皇太子と秋篠宮が代わりを務めてくれますから、その点は何も心配はなく、心強く思っています」と述べた。【真鍋光之】