皇居・宮殿内に立つ天皇、皇后両陛下=皇居・宮殿で2014年10月1日午後3時ごろ(宮内庁提供)

 皇后さまの80歳の誕生日をお祝いする夕食会が20日、皇居・御所で行われた。天皇、皇后両陛下を囲み、皇太子、秋篠宮ご夫妻、黒田清子さん夫妻が集まった。夕食会に先立ち、皇太子ご夫妻の長女愛子さま、秋篠宮ご夫妻の次女佳子さまと長男悠仁さまも皇后さまにお祝いのあいさつをした。

 皇后さまの人柄を知る人たちからも傘寿(さんじゅ)を祝う声が相次いだ。

 絵本編集者の末盛千枝子さん(73)=岩手県八幡平市在住=と皇后さまとの本格的な交流が始まったのは平成の初めごろ。末盛さんらが皇后さまに、詩人のまど・みちおさん(今年2月に死去)の詩集の英訳をお願いしたことがきっかけだった。

 東京から同市に移住した翌年にあった東日本大震災。被災地の子どもたちに絵本を届ける活動を始めた末盛さんのもとに皇后さまから電話があった。「『2冊ある本があるから、まずそれを送ろうかしら』と。たまらなくうれしかった」

 「こつこつ積み上げる姿に感動した」と語るのは30年以上親交のあるバイオリニストの前橋汀子(まえはし・ていこ)さん(70)。

 皇后さまは、自身の70歳の誕生日を祝う茶会で童謡「もみじ」の演奏などを披露するほど、長年、ピアノに親しんできた。前橋さんが「いつ練習しているのですか」と質問したときのことだ。「公務の合間に5分間でも時間があれば、1小節ずつ練習をします。1年かけて曲が弾けるようになりました」。皇后さまは、そう話したという。