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先進技術実証機X-2(ATD-X)

先進技術実証機X-2(ATD-X)

斜め上方からとらえた先進技術実証機X-2の機体(防衛省提供。画像の一部修正は同省による)【時事通信社】

 試験機X-2は、全長が約14メートル、全幅が約9メートルで、エンジン2基を搭載した双発機。機体のサイズはエンジンを1基しか積んでいない単発機のF35A(全長15.7メートル、全幅10.7メートル)よりも若干コンパクトなので、かなり小さくまとめられている。ただし、X-2はあくまで試験機のため、現状の姿のまま実用機になるわけではない。今後の開発過程で機体構造が大幅に変更されるのは当然で、ステルス機に必須の兵器倉(ミサイルや爆弾を格納する場所)などのスペースを考えると、実用化に向けて機体は大型化していく可能性が高い。

 X-2の機体デザインは、正面からのレーダー反射断面積(RCS)をできるだけ小さくする配慮がなされている。経費節減のため、キャノピーは既存のT4練習機のものを転用しており、その分、RCSが増大しているが、実用段階までには修正される見通しだ。そのほかにも、前脚、主脚はT2練習機(既に退役)の部品を流用するなど、コスト軽減策が講じられている。

 側面や後部のRCSを低減するため、垂直尾翼を外側に傾けるとともに、主翼の後退角を前縁、後縁とも同じにしているほか、機体側面に設けたエンジンの空気取り入れ口も内部を複雑な形状にした「スネーク・ダクト」を採用したとみられる。また、機体全体には電波吸収材が塗布されているようで、発表された写真からも、先進的なレーダー・ステルス技術を応用していることがうかがえる。