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北朝鮮の核実験に伴い、放射能調査のために離陸するT-4練習機

北朝鮮の核実験に伴い、放射能調査のために離陸するT-4練習機

平成25年2月、北朝鮮の核実験実施に伴い、調査のための集塵装置を機体下部につけて離陸する航空自衛隊T4練習機=茨城県の航空自衛隊百里基地(鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)

 航空自衛隊には“空飛ぶイルカ”がいる。戦闘機パイロットを志す隊員の登竜門となる基本操縦課程で使われるT4練習機だ。

 パイロット養成のために開発されたジェット機で、昭和63年9月に配備された。戦闘機であれば敵レーダーに捕捉されにくくする機体設計が必要だが、T4は丸みを帯びたフォルムを持っている。ニックネームの「ドルフィン」は、この体形から名付けられた。

 戦闘を目的としていないため固定武装はない。設計は、操縦しやすさと安全性が最優先された。通常は2人乗りの前席に訓練生、後席に教官が乗り込む。

 訓練生のフライトはそのたびごとに「優秀」「良好」「可」などと評価を下される。エンジン操作を間違えたり、訓練空域を外れて飛行したりすれば「不可」とされる。これが続けば適性がないとみなされ、パイロットの夢は絶たれる。

 あるパイロットは「不可を取るとめちゃくちゃ落ち込む。『俺はパイロットになれないんじゃないか』と眠れなくなり、夜中に教官や先輩にアドバイスをもらいに行くこともあった」と振り返る。

 T4に乗るのはパイロットの卵だけではない。空自の曲芸飛行チーム「ブルーインパルス」も平成7年からT4を使っている。10年の長野五輪開会式や、14年に行われたサッカー・ワールドカップ日韓大会の日本代表初戦にも登場した。