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沖縄・粟国空港で滑走路逸脱事故を起こした第一航空のDHC-6

沖縄・粟国空港で滑走路逸脱事故を起こした第一航空のDHC-6

第一航空のバイキングDHC-6-400当該機=15年8月 PHOTO: Ichiro KANEKO/Aviation Wire

 1年半ほど前の2015年8月、第一航空(大阪市浪速区)のバイキングDHC-6-400型機(登録番号JA201D)が粟国(あぐに)空港着陸後に滑走路を逸脱した事故について、国土交通省の運輸安全委員会(JTSB)は12月15日、操縦業務(パイロットフライング、PF)を担当した副操縦士の知識不足によるものとの見方を示した。JTSBは同社に対し、訓練体制の改善を勧告した。

 事故は8月28日に発生した。同機が粟国空港着陸後、滑走路を逸脱し、滑走路脇のフェンスを超えて停止。これにより、機首と胴体下部などが損傷した。乗客12人と乗員2人が搭乗していたが、乗客10人と乗員1人が軽傷を負った。

 JTSBでは、着陸後に傾き始めた機体を副操縦士が制御できなかったため、逸脱したと見ている。接地後に傾いたことについては、副操縦士がチェックリストを失念し、モニターや通信(パイロットモニタリング、PM)を担当した機長が適切に指摘しなかったことによるものと見ている。

 また、副操縦士が傾きを制御できなかったのは、同機の航空機システムに関する知識が不足していた可能性が高いとし、機長の緊急事態への対応が不十分だったと見ている。

 JTSBは副操縦士の知識不足について、同社の訓練が不適切だった可能性が大きいと指摘。同社に対し、地上と飛行訓練の現状を把握し、適切な訓練体制への改善を求めた。

 第一航空は運航乗務員への訓練記録の改ざんや、フラップ(高揚力装置)の角度を不適切に設定した形態での着陸が発覚したとして、今年3月に国土交通省大阪航空局から事業改善命令を受けている。