捜索が続くインドネシア空軍輸送機の墜落現場=2015年76月30日、AP
【ジャカルタ平野光芳】インドネシア・スマトラ島メダンで先月30日に起きたインドネシア空軍輸送機の墜落事故で、軍幹部は1日、これまでに計141遺体を収容し、50人の身元を確認したと明らかにした。事故機は製造から50年以上たっており「老朽化した軍装備の更新が不十分だ」と批判が出ている。
搭乗していた軍兵士やその家族ら121人の生存は絶望視されており、墜落した市街地でも多数の市民が巻き添えになった。
インドネシアは軍装備の近代化が課題になっており、ジョコ大統領も軍事予算の引き上げを公約に掲げてきた。インドネシア国会のハサヌディン国防委員は地元紙のインタビューで公約の実行が遅れていると指摘した。