ef81hokutosei.way-nifty.com > 航空事故

航空自衛隊の飛行点検機U-125、鹿児島上空で行方不明

航空自衛隊の飛行点検機U-125、鹿児島上空で行方不明

山中の捜索を終え拠点に戻った自衛隊員ら=鹿児島県鹿屋市で2016年4月7日午後4時12分、矢頭智剛撮影

 深い山に強い風、雨と霧が行く手を阻む。鹿児島県上空で消息を絶った自衛隊機の捜索は2日目の7日も難航した。同県鹿屋市と垂水市にまたがる高隈(たかくま)山で、乗員とみられる心肺停止の4人と機体の一部とみられる破片は見つかったものの、残る2人の行方は分からないまま。「残念です」。泥まみれの隊員は悲報に肩を落とした。

 「確認」。7日午後1時ごろ、捜索拠点となった同県鹿屋市の鳴之尾(めいのお)牧場の建物の一室に自衛隊員の声が響いた。詰めていた隊員ら数十人が一斉に地図を確認し、電話で連絡を取り始めた。航空自衛隊の広報担当者は報道陣に「情報を確認している」と繰り返していたが、約1時間後、1人目の隊員が見つかったものの心肺停止であることを沈痛な表情で明らかにした。

 捜索には陸海空の自衛隊や鹿児島県警、消防隊員ら約600人が参加した。早朝から濃霧に包まれ、強い風で木の枝が大きく揺れる悪条件。視界は10~15メートルしかない。手がかりに乏しいため、多人数でいったん高隈山の山頂に上がり、そこから横一列になって徐々に高度を下げながら進む作戦だ。

 「新たに3人が発見された」。午後7時半過ぎ、空自の広報担当者が紙を読み上げた。1人目が見つかった場所とは異なる地点だという。しかし、いずれも心肺停止。担当者の表情は硬く疲労の色も濃い。防衛省関係者によると、山が深く見つけた4人を搬送することさえ困難だという。