ef81hokutosei.way-nifty.com > 航空事故

東京・調布の小型飛行機墜落事故から1年 自家用機再開に反対

東京・調布の小型飛行機墜落事故から1年 自家用機再開に反対

小型機が墜落した現場は空き地となり、雑草が生い茂っている。隣の住宅には焼け焦げた跡が残る=東京都調布市で、深津誠撮影

 東京都調布市の住宅地に小型プロペラ機が墜落して8人が死傷した事故は26日で発生から1年になる。「事故を思い出したくない」。現場周辺の住民たちは悲惨な事故の記憶に今も苦しんでいる。警視庁と国の運輸安全委員会が事故原因を調べているが、特定にはいたっていない。事故機が離陸した調布飛行場では自家用機の飛行自粛が続いている。

 「あのエンジン音が耳に残っている」。現場近くに住む60代の女性は話す。異様に大きなエンジン音に「低空を飛んでいる」と感じた直後、ごう音が響いた。外を見ると火柱が上がっていた。「今も飛行機のエンジン音を聞くと思い出す」

 現場近くの60代の男性の自宅は、事故機と接触したアンテナが破損した。男性は「いまだに関係者から謝罪も説明もない」と憤る。墜落の原因が特定されていない現時点では、だれに責任があるかを判断することもできず、賠償交渉が始められないという。

 事故機が発着の拠点にしていた調布飛行場では、事故翌日から離島などの定期便の運航を再開した。だが、事故機と同じ「自家用機」に分類される飛行機は、東京都の自粛要請が続いており、現在も運航できない。

 自粛の対象となっている自家用機19機の大半は、飛行できないまま自動車の車検にあたる「耐空証明」の期限(1年間)が切れた。都は6月、「長期にわたって飛行しないことでパイロットの技量が低下すれば、再開した時の危険が高まる」として、自家用機の飛行を再開させる意向を明らかにした。