[写真]百里基地を離陸する電子飛行測定隊のYS-11EB(2011年3月10日、小山英之氏撮影)
東シナ海の公海上空で警戒監視業務を行っていた自衛隊機2機に、中国人民解放軍所属のSu-27(スホーイ27)型戦闘機が異常接近し、防衛省が外交ルートで中国に抗議したと報じられています。

異常接近があった場所は、日本の防空識別圏が設定されている空域で、かつ昨年11月に中国が一方的に防空識別圏を宣言した重複空域とされています。

防空識別圏というのは、戦闘機が緊急発進(スクランブル)する際の判断基準となる空域のことです。中国政府は2013年11月に尖閣諸島上空を含む空域に、防空識別圏を設定したと一方的に発表していました。自衛隊機に接近した中国人民解放軍のSu-27は旧ソ連が開発した大型戦闘機で、ミサイルを装備した状態で2機編隊で行動し、そのうち1機が30~50mまで近づいたとしています。

異常接近を受けた自衛隊機は海上自衛隊のOP-3Cと航空自衛隊の電子飛行測定隊に所属するYS-11EBです。OP-3Cは、哨戒機P-3Cを改造した画像情報偵察機で、上空から広域の画像撮影を行った上で海上の護衛艦などへ画像を転送することが出来る機体です。一方のYS-11EBは、国産ターボプロップ旅客機として有名なYS-11の自衛隊向け仕様のうちの一つで、レーダーや無線機などが発する電波を収集するため機体です。