爆発事件があった通りの入り口で警戒に当たる武装警察。付近では当局者が外国人記者の身分証をチェックするなど警戒が続いている=中国新疆ウイグル自治区ウルムチで2014年5月23日、隅俊之撮影

 【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)隅俊之】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市で22日に起きた爆発事件で、ウルムチ市政府庁舎付近で治安悪化への不満を訴えるデモの呼びかけがあり、社会不安の拡大を警戒する市政府が阻止したことが住民の話で分かった。事件には過激な分離・独立派組織の影も見え隠れしており、爆発物を使って無差別に市民を狙う「テロ」に、自治区での「漢族支配」に不満を抱いてきたウイグル族社会にも波紋が広がっている。

 「就職はウイグル族と分かると断られ、空港の安全検査では犯人扱いで詳しく調べられる。憤りが私たちの根底から消えることはない。ただ、無差別に殺人をする人々の悪意とはまったく違う。彼らはイスラム教徒ではない」。120人以上が死傷する「自爆テロ」事件が起きた現場近くで、ウイグル族の男性(51)が訴えた。