【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)隅俊之】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市で22日に起きた爆発事件で、共産党機関紙・人民日報系の環球時報(電子版)は23日、容疑者5人が死亡したと報じた。事件に詳しい関係者が「初動捜査の結果」として同紙に語った。捜査当局は共犯の有無を調べているという。

 同紙はまた、ウルムチ市民の情報として、事件で使われた車は4台と報じた。うち2台は爆発、残る2台は逃走し、逃走車両の1台は既に押収されているという。国営新華社通信は23日、「事件現場の証拠を見れば、計画的、組織的な重大暴力テロ事件である」と位置づけた。

 事件はテロに対する厳戒態勢が敷かれる中で発生したため、習近平指導部は強い衝撃を受けている。新華社によると、テロ対策を担当する孟建柱・党中央政法委員会書記は22日夜に開かれたテロ対策に関する緊急会議で「暴力テロ分子を厳罰にしなければ、歴史的な過ちを犯すことになる」と危機感を示したうえで、出席者に「領土を守る責任を確実にやり遂げよ」と指示した。指導部は郭声�公安相を現地に派遣し、陣頭指揮に当たらせている。

 事件は22日朝に発生。ウルムチ市中心部で開かれていた朝市に車両が突っ込んだ。買い物客らをはねた後、爆発物を投げつけたうえ、車を爆発・炎上させ、31人が死亡、94人が負傷した。公安省は「重大な暴力テロ事件」と断定し、習近平国家主席は重要指示を出し、連鎖的な事件発生を防ぎ、全力で社会の安定を維持するよう求めた。