新疆料理の店の横を警戒する警察官。カメラを向けると制止された(22日、ウルムチで)=田村充撮影

 【北京=牧野田亨】中国新疆ウイグル自治区ウルムチで22日に発生した大規模な爆発事件は、中国が上海で主催し、今年の外交イベントで最も力を入れる国際会議の一つ、「アジア相互協力信頼醸成措置会議」(CICA)の閉幕翌日に起きた。

 会議で国際的な反テロ協力を打ち出したばかりの習近平(シージンピン)政権に挑戦するかのようなタイミングとなった。

 習主席は21日の会議での演説で、テロ対策の重要性を強調し、「テロには一切容赦しない」と宣言。22日にイランのロハニ大統領と会談した際にもテロ対策での協力を呼びかけた。それだけに、125人の死傷者を出した事件は習氏の権威を大きく傷つけた。

 習氏は22日午後、新華社通信を通じ、「連鎖反応を必ず防ぎ、徹底的な制圧態勢を取り、全力で社会の安定を維持しなければならない」との声明を発表し、断固対処する方針を表明した。