衛星がとらえた、11日の日中と夜の中国漁船の位置

 内閣情報調査室(内調)は18日、小笠原諸島(東京都)周辺の情報収集衛星画像を公表した。密漁を繰り返す中国漁船が、取り締まりの比較的緩いとみられる夜間にサンゴが豊富な領海(沿岸から約22キロ)内に侵入して集中的に操業し、昼間は排他的経済水域(EEZ)で待機する行動パターンが明らかになった。

 情報収集衛星を運用する内調の内閣衛星情報センターが、国内を対象にした衛星画像データの関連資料を公表するのは初めて。内調の担当者は「国民の関心が高い事案であり、全体像が把握できる」と公表の理由を説明している。こうした衛星情報は外務省や海上保安庁など関係省庁に提供済みで、近日中に内閣官房のホームページでも公開する方針。

 公表されたのは、いずれも今月の8日夜▽11日日中▽同日夜▽14日夜▽15日日中▽18日日中--に、同センター運用の情報収集衛星が小笠原近海でとらえた船舶の位置と数。内調は「大多数が中国漁船とみられる」としている。これまで地元漁民らは夜間の密漁の可能性を指摘していたものの、海保の航空機による調査は日中だけにとどまっていた。

 船舶数(概数)は、順を追って230▽40▽120▽80▽60▽40--と推移。約2年半ぶりに日中首脳会談が行われた10日以降、減少傾向にあることが改めて裏付けられた。また、日中は父島や嫁島から30キロ以上離れたEEZ内に漁船が集まり、夜間は嫁島南方などの領海内に集中していた。