13日、南シナ海上で、ベトナム船(右)に放水する、中国のものとみられる船(ビデオ映像から、ベトナム沿岸警備隊提供)

 【バンコク=石崎伸生】ベトナムの沿岸警備隊は13日、中国が石油掘削作業を始めた南シナ海のパラセル(西沙)諸島付近で、中国船がベトナム船に同日も放水や体当たりを繰り返したと発表した。

 中国船がベトナム船に放水する様子を収めた映像なども公開した。

 沿岸警備隊によると、同日午前8時半頃、掘削現場に向かおうとした警備艇が中国船3隻に取り囲まれた後、左側面に体当たりされ、換気装置などが損傷した。また、越漁業監視船に中国船が放水する妨害もあった。

 ケリー米国務長官は12日、中国の王毅(ワンイー)外相と電話会談し、ベトナム艦船と衝突を繰り返していることに「強い懸念」を伝えて緊張緩和を求めたが、中国側の強硬姿勢に変化は出ていない。