ベトナム船(右手前)に接近する中国海警局(海上保安庁に相当)の公船。ベトナム政府が9日、メディアに配布した映像で、衝突などの場面が収められている

 【ネピドー=石崎伸生】南シナ海のパラセル(西沙)諸島沖で中国が石油掘削に着手し、ベトナムの艦船とにらみ合いを続けている問題で、現場海域では10日も緊張した状態が続いた。

 ベトナム国営紙「トイチェー」(電子版)などによると、南シナ海には軍用船を含む約80隻の中国の艦船がとどまり、石油掘削現場に向かおうとする越監視船の妨害を続けているという。

 ベトナム南部ホーチミンでは10日、100人規模の市民が中国領事館前に集まり、約30分にわたり抗議デモを行った。首都ハノイの中国大使館前で11日にデモの実施を呼びかけるサイトもあり、越国民の中国への不満は高まっている。