サンゴの密漁船とみられる中国漁船=小笠原諸島・父島と母島の周辺海域で2014年11月7日午後3時35分、本社機「希望」から撮影

 小笠原諸島(東京都)周辺などでの中国漁船によるサンゴ密漁問題で、海上保安庁は17日、15日に計57隻、16日に計58隻の中国漁船を確認したと発表した。最盛期の先月末と比較して約4分の1、今月13日から約3分の1に減っており、減少傾向が明らかになった。

 海保の航空機による上空からの調査で、15日には小笠原周辺の領海内で5隻、排他的経済水域(EEZ)で52隻を確認。16日は領海内は1隻のみ。EEZに57隻が残っていた。伊豆諸島南方の海域では確認されなかった。

 この問題を巡っては、日本政府からの対策強化の要請に応じた中国政府が漁船オーナーに帰港させるよう指示。同海域での中国漁船急増から約1カ月がたっていることから、食料や燃料も底を突き始めているとみられ、先週末以降、急速に減少するとみられていた。

 中国のサンゴ漁船はこれまで海保などの警備が手薄な海域で集中的に密漁を行ってきた。小笠原周辺での取り締まり強化の情報はすでに漁業関係者の間に広まっており、同海域周辺でのサンゴ密漁は収束に向かうとみられる。【佐藤賢二郎】