鳥島の沖合に集まる漁船団(10月31日午後0時41分、読売機から)=佐々木紀明撮影 

 東京・小笠原諸島の周辺海域で希少な「宝石サンゴ」を狙った中国漁船の違法操業が急増する中、伊豆諸島でも新たに中国船籍とみられる船が海上保安庁に確認され、記者が31日、読売機で同諸島上空から取材した。

 第3管区海上保安本部は30日、小笠原諸島から北に約500キロ離れた伊豆諸島周辺で中国漁船とみられる160隻余りを確認した。31日午後には、伊豆諸島の無人島・鳥島の北で約60隻、北西に約20隻の二つの船団が見えた。船はいずれも排他的経済水域(EEZ)内で動き、小型船が多いが、中国国旗を堂々と掲げる船も確認できた。ワイヤや漁網のようなものを海に垂らし、まさにサンゴを採取しているように見える船もあった。

 鳥島を中心とした穏やかな日本の海で、傍若無人にうごめく船の数々。その姿は、まるで獲物に群がるアリのようにも見えた。(社会部 岡本裕輔)