5月9日、中国がベトナム沖約200キロに石油掘削装置設置を決めたことで、ベトナムやその他の近隣諸国が劣勢に立たされている現状が明らかに。写真は2日にベトナムの船舶に放水する中国海警船。ベトナム当局提供(2014年 ロイター)

[香港 9日 ロイター] - 中国と東南アジア諸国の間で緊張が高まる南シナ海。中国は同国最大の石油掘削装置(リグ)をベトナム沖約200キロの地点に設置することを決めたが、この事案はベトナムやその他の近隣諸国が中国の動きに対して劣勢に立たされている現状をさらけ出した。

中国の石油掘削をめぐっては、領有権を争う海域で行われていることもあり、中国とベトナムが対立。今月になって起きた船舶衝突では、両国はいずれも相手の船舶が意図的に衝突してきたと批判合戦を行っている。

南シナ海の南沙諸島(英語名:スプラトリー)は、ベトナムのほか、フィリピン、マレーシア、ブルネイも領有権を主張しているが、掘削現場近くの西沙諸島(同パラセル)に関しては、ベトナムのみが中国と対立している。

外交筋によると、ベトナムは中国の西沙諸島をめぐる動きを問題視し、対話の機会を求めているものの、中国側は西沙諸島について、同国の支配下にあり主権も有しており、係争中ではないとの姿勢を崩さないという。