【AFP=時事】中国がベトナムと領有権を争っている南シナ海(South China Sea)の西沙諸島(パラセル諸島、Paracel Islands)近海に石油掘削装置(リグ)を設置したことについて、専門家は政治面や外国面で短期的にどのような代償を払っても法律上の請求権を主張し、実際の海域支配を強めるのが中国の目的という見方を示している。状況が米国の思うつぼになる可能性も指摘されている。

 中国がバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領のアジア歴訪の直後に南シナ海で深海掘削装置を搬入しようとした動きは、11日の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議を前に船同士の衝突を引き起こした。中国は70隻規模の船舶を現場海域に展開中と報告されている。

 南シナ海をめぐる問題で中国とフィリピンとの緊張も高まっている。フィリピン政府は国連(United Nations)海洋法条約に基づく仲裁手続きを開始したものの、中国政府は近隣諸国・地域との直接交渉を望んでおり、仲裁を断固として拒否している。