【台北=向井ゆう子】ロイター通信によると、フィリピン外務省報道官は14日、中国とフィリピンなどが領有権を争う南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島にあるジョンソン南礁で、中国が埋め立てを行っていると明らかにした。滑走路を建設しているとみられ、中国に抗議したという。

 報道官によると、中国は、数週間前から資材や土砂の搬入を行っており、滑走路を建設する狙いとみられる。フィリピンはミャンマーで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議でも、この問題を水面下で提起した。

 ジョンソン南礁はかつてベトナムが実効支配していたが、1988年に中国とベトナムが武力衝突。その後は、中国が支配を続けている。フィリピンが主張する排他的経済水域(EEZ)内にある。南沙諸島に中国の空軍基地が建設されれば、中国の制空権が強化され、軍事バランスに影響を及ぼすとみられる。