領空の侵犯によって撃墜にまで至る事件は、無人機であればそれほど珍しくはありませんが、“有人の戦闘機が攻撃を受け撃墜された”という点において今回は異例であり、世界中の注目を集めています。また2012年には、シリア領空を侵犯したトルコ空軍RF-4E「ファントムII」偵察機(原型は戦闘機)がシリア軍の地対空ミサイルによって撃墜される事件も発生していました。

 昨今、日本においても「対領空侵犯措置」における戦闘機の緊急発進の増加が問題となっており、昨年度は810回に達しています。11月27日(金)には中国軍の戦略爆撃機H-6Kが8機接近し、うち4機が沖縄本島と宮古島の間を通過するという、大規模な領空への接近(侵犯は無し)事案が発生しました。もし外国の航空機が日本の領空を侵犯した場合、航空自衛隊はどのような対処を行うのでしょうか。

 日本は国の主権が及ぶ領域として「領土」と「領海」、そして領土・領海の上空に「領空」を設定しています。航空自衛隊は日本各地に配置されたレーダーサイト、および空中警戒管制機のE-767・E-2Cによって領空を監視。この領空の外側に設定された「防空識別圏(ADIZ)」を越えて日本に接近する国籍不明機を発見した場合、戦闘機を「スクランブル(緊急発進)」させています。