日本と中国の防空識別圏

 ■不測事態も…「2、3年内に発生 排除できず」

 中国軍のSu27戦闘機と異常接近された自衛隊情報収集機との差は30~45メートルだった。

 空自戦闘機の飛行で「衝突はまずないだろうという間隔は300~400メートル」(空自筋)。Su27の行動はまさに「異常」だった。低速・非武装機ならば偶発的衝突などの「不測の事態」は回避できる。しかし、中国軍が「異常」度を増し続ければ、「不測の事態」が「2、3年のうちに起きる可能性は排除できない」(元空自パイロットの本村久郎元将補)という深刻な見方も出ている。

 空自戦闘機にも外国情報収集機に近付き、進行方向や装備を確認・報告する任務がある。領空へ近付けば警告しなければならないからだ。その場合、情報収集機の600メートル後方に見えるようにゆっくりと回り込む。後方か斜め後ろについて後、ゆっくりと横に進み、時速470キロ前後の情報収集機と同じ速度で航行し任務を果たす。任務をクリアすれば2キロ近く離れる。逆に、情報収集機の横を高速で追い越したSu27は「不測の事態」を期待しているかのようだ。