岸田文雄外相は9日、中国の程永華駐日大使を外務省に呼び出し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国公船が相次いで領海に侵入していることに対し「度重なる抗議にもかかわらず、主権を侵害し、一方的に現場の緊張を高める行動は断じて受け入れられない」と強く抗議し、速やかに退去させるよう求めた。

 中国公船が尖閣周辺の領海に侵入したのは9日で3日連続で、日本政府の閣僚が中国側に直接抗議するのは初めて。岸田氏は程氏に「中国側は一方的に現状を変更しようとしている。日中関係をめぐる状況は著しく悪化している」とも批判した。

 海上保安庁によると、9日に尖閣周辺を航行した中国公船は一時、計13隻に上った。4隻は相次いで領海に侵入した。

 日本政府は9日、尖閣周辺での中国公船の活動状況や政府の対応に関する資料を外務省ホームページなどで公表した。尖閣周辺海域で確認された中国公船16隻を写真で掲載。このうち7隻は「砲らしきものを搭載している」という。中国漁船も5~8日、延べ43隻が領海侵入した。

 政府は引き続き即時退去と再発防止を求めていく方針だ。