レーダー設置が確認された東シナ海ガス田の海上施設「第12基」=防衛省提供、外務省ホームページから

 東シナ海の日中中間線付近で中国が建設したガス田関連の構造物16基のうち1基に、水上レーダーと監視カメラが設置されていたことが分かった。日本政府関係者が明らかにした。外務省は将来的な軍事利用の可能性もあるとみて、中国政府に抗議した。ガス田関連の構造物でレーダーが確認されたのは初めて。

 同省などによると、昨年6月に土台の設置が確認された「第12基」と呼ばれる構造物のヘリポート付近に、水上レーダーと監視カメラが設置されていた。レーダーは「ごく一般的なタイプ」(政府関係者)で、カメラは夜間でも撮影可能な赤外線カメラとみられる。同省は6日、防衛省が撮影した画像を外務省のホームページに掲載。5日には北京の日本大使館を通じて中国外務省に抗議するとともに、一方的な開発の中止とガス田共同開発交渉の早期再開に応じるよう求めた。

 東シナ海は日中の排他的経済水域(EEZ)が重なり、日中間では境界が画定されていないため、日中両政府は2008年6月に境界線問題を棚上げし、一部ガス田の共同開発で合意。しかし、共同開発に向けた条約締結協議は10年7月以降中断し、日本の中止要請にもかかわらず中国は一方的な開発を続けている。【前田洋平】