【ワシントン=大木聖馬、マニラ=向井ゆう子】オランダ・ハーグの仲裁裁判所が中国による南シナ海での主権主張を否定した判決を出し、中国が実効支配しているスカボロー礁で新たな埋め立て作業を強行するかどうかが、次の焦点となってきた。

 米軍の軍事拠点に近い要衝であるためで、米政府は中国に強い警告を送っている。

 中国は2012年、中比両国の艦船によるにらみ合いの末、同礁を支配下に置いた。12日の仲裁裁判決は、同礁を排他的経済水域(EEZ)が生じない「岩」だと指摘した。同礁を実効支配する中国側からすると、「島」であればEEZを主張できる。このため、判決を受けて埋め立てに着手するのではないか、との見方が強まっている。