かけ声を上げながらみこしを担ぐ子どもたち。奥は見物客が詰めかけた日和山=宮城県名取市で2012年10月21日午前11時33分、小川昌宏撮影

 東日本大震災で700人以上が死亡・行方不明となった宮城県名取市・閖上(ゆりあげ)地区で21日、閖上湊神社の例祭と復興祈願祭が開かれた。社殿もみこしも津波で流失したが、東京の神社などがみこしを寄贈。更地になった古里に震災後初めて、威勢の良いかけ声が戻った。

 被災した閖上湊神社は昨年6月、近くの日和山に分霊。同10月に例祭を開いたが、神事しかできなかった。

 被災神社の復興を支援している東京都台東区の下谷神社の呼びかけで、都内3神社が子供みこし計4基を寄贈。岐阜県岐南町も大みこしを贈り、山車や法被なども集まった。

 この日は、小中学生ら約170人がみこし5基を担ぎ、約800メートルを練り歩いた。閖上湊神社の伊東明総代長(60)は「寄贈されたみこしを見たとき、涙が出た。地元の人が力を合わせて担ぐことが、復興の第一歩になればうれしい。再興した町を早く練り歩きたい」と話していた。名取市立閖上小3年、浅野亜優伽(あゆか)さん(9)は「肩が痛くなったけど、おみこしを担げて楽しかった」と息を弾ませた。【金森崇之、小川昌宏】