卒業式の歌の練習に真剣に取り組む渡波小6年の児童たち=宮城県石巻市立渡波小の仮設校舎(写真:産経新聞)

 宮城県石巻市立渡波(わたのは)小学校では、津波が襲った校舎の改修が17日に終わる。教師や上級生に助けられながら避難生活を送っていた当時の3年生は19日の卒業式で、懐かしの学舎(まなびや)に一日だけ戻る。3人の同級生を亡くした6年生たち。それぞれの夢と希望を胸に旅立つ。(荒船清太)

 雪の反射光を浴び、桜色に塗られた校舎が輝く。春の門出に合わせるように、17日に完成する渡波小の本校舎だ。

 渡波小は、津波で児童7人が亡くなった。本校舎にも津波が押し寄せたが、2階以上は無事で、被災者が寝泊まりする避難所となった。学校機能は、高台にある稲井中学校の庭に造った仮設校舎に移転。今月、ようやく元の校舎を改修して戻れることになった。