浪江小学校 新入生ゼロ 校長「1人になっても学校守る」

 東京電力福島第1原発事故で全町民が避難している福島県浪江町。同県二本松市の廃校舎を利用して再開した町立浪江小学校では今年春の新入生がゼロとなり、児童数が半減する見通しだ。多くの住民が県外に流出し、避難先にある小学校に通わせることを選んだためだ。“母校”を失った町は今後どうなるのか。

 被災前には約600人の児童がいた。それが家族とともに全国に避難し、現在は30人に減少。今月22日に12人いる6年生が卒業すれば、児童は18人に減る。

 新入生を確保すべく、同校は福島市や二本松市など通学圏内に住む子供のいる世帯に、パンフレットを配って入学を呼びかけたが、希望者はいなかった。

 「少ないだろうとは思っていたが、まさかゼロとは…。さみしくなるが、児童が1人になっても学校を守っていきたい」と石井賢一校長(59)はいう。