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ボーイング787のメーンバッテリーの位置

ボーイング787のメーンバッテリーの位置

 メーンバッテリーに異常が起きたとの見方が強まっている16日の全日空ボーイング787のトラブル。「軽量、コンパクト」を特長とし、低燃費機を支えている国産のバッテリーに何が起きたのか。安全が確認されるまで同型機の運航を見合わせるなど影響が広がる中、徹底した原因究明が求められている。

 ◇バッテリーは日本製

 ボーイング787のメーンバッテリーは、自動車やバイク用バッテリーを製造するGSユアサ(京都市)の製品。10年に生産を開始し、電源周辺機器を担当しているフランスのタレスに納入している。

 同社などによると、用いられているリチウムイオン電池は電極の材料にコバルトを使用した特殊なもので、従来のニッケルカドミウムに比べて重量や体積が半分以下。軽量で大容量という特性から787に採用された。電気自動車などに搭載されるマンガンが材料の電池と比べても小さくて軽いという。

 ブレーキもコンピューターで制御し、多くの電力を消費する787はこの電池を4セット搭載。駐機中の機体に電力を供給する補助動力装置を起動したり、機器をバックアップしたりするのに使う。

 4セットのうちメーンと補助動力装置用の二つは幅34センチ、長さ36センチ、高さ21センチの金属製の容器に数個のバッテリーが直列につながれた状態で納められ、急激な充電や放電があると発熱するため電圧などを調整する制御装置も一緒に入っている。変色と電解液漏れが見つかったのはこの容器外側だった。

 リチウムイオン電池はコンパクトな一方、電池内に細かい金属粉など不純物があると、内部でショートを起こし発火する危険性も指摘されている。06年にはソニーがパソコンに使うリチウムイオン電池に不純物がまじり、発火する恐れがあるとしてリコールした。

 今回はバッテリーに何らかの異常が起きたとみられるが、他の電気系統の不具合でバッテリーに過剰な負荷がかかったことが原因の可能性もある。