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高松空港に緊急着陸した全日空のボーイング787

高松空港に緊急着陸した全日空のボーイング787

高松空港に緊急着陸した全日空(ANA)のボーイング787機=平成25年1月(本社ヘリから、頼光和弘撮影)(写真:産経新聞)

 優れた燃費性能を武器に、今や世界の空の主役となりつつある米ボーイング社の最新鋭中型機787。その運航を一時停止に追い込んだ平成25年1月の全日空機のバッテリー発煙トラブルについて、運輸安全委員会は9月下旬に公表した最終報告書で、バッテリー内の電池がショートしたため発煙に至ったと指摘した。しかし、ショートした根本原因までは解明できず、利用者の不安を完全に払拭できたとは言い難い。「航空会社は安全性を丁寧に説明すべきだ」(専門家)との声も上がるが、疑念を消し去るには時間もかかりそうだ。

 「最新鋭のB787もリチウムイオン電池もわれわれのよく知らない世界で、日々新しい知識を入れないといけないと痛切に感じた」

 9月下旬。運輸安全委が公表した全日空機のバッテリートラブルに関する最終報告書について、担当者の一人はハイテク機を対象とした調査の限界を認めた。

 それでも実験結果などに基づき、トラブル原因のかなりの部分を突き止めることはできた。

 まず、操縦室下部にある大型バッテリーケース内に8つあるリチウムイオン電池の1つで、内部ショートが発生したと推定。発熱に伴って大きな電流が発生、他の電池も連鎖的に異常な高温となる「熱暴走」が生じた結果、バッテリー全体が損傷し、発煙に至ったと指摘した。

 バッテリーが激しく損傷し炭化したため最終的にショート原因までは特定できなかった。ただ、調査すべき方向性は見えた。